民藝の旅、島根編[2]出西窯と出雲大社

出西窯で買った「出西ブルー」のお皿。 ※2011年1月の旅の記録です。
■一畑電車で出雲の出西窯へ
翌日の午前中は小雨の中、島根の伝統工芸品が一堂に販売されている、島根ふるさと館にちょっと立ち寄って小皿などをちょこっと買い(今思うと茶道関係で、うつわなども展示されている田部美術館にも行けばよかった…)、宍道湖沿いを走る一畑電車(通称ばたでん)で出雲市駅へ向かう。2両編成。約1時間。
予約した駅前のホテルはチェックインの15時までドアが閉まっていて予定が狂い、荷物を駅のロッカーに入れ、タクシーで出西(しゅっさい)窯へ。路線バスはありません。約10分で1350円。
冬の枯れた畑の真ん中にぽつんと建物があった。展示と販売所をかねる「無自性館」は土蔵を移築再生した建物だとか。整然とうつわが並んでいて気持ちいい。工房は自由に見てよいとのことでおじゃまするが、特に案内をしてくれる訳でもなく、職人さんは作業中なので声はかけられない。それにしても、冬場の作業は寒そうだ。
販売所の片隅には好きなうつわでお茶が飲めるカフェコーナーがあって、帰りのタクシーを呼んでもらって待つ間に雨が降ったりやんだりする空を見ながらしばらくまったり。わざわざここまで来てよかったなぁと思える空間でした。
出西窯には濱田庄司や柳宗悦が訪れ、河井寛次郎やバーナード・リーチらの指導を受けたという民藝の窯。さらには柳宗理ディレクションの出西窯シリーズを作っていることでも知られています。ここで、取っ手が持ちやすいマグカップやおわん、平皿などを購入。出西窯といえば「出西ブルー」とも言われる、青い釉薬のものが有名ですが、私はわずかに黄みがかかった白いボウルを使っていくうちに、出西窯の白になんともいえない味わいを感じるようになりました。
ところで、出西はしょうがも有名。あちこちでしょうがの加工品が売られていました。出西しょうがのしょうゆ漬け、しょうが糖という飴、しょうがを入れたショコラのお菓子などを買い込む。どれもおいしかった!
■出雲大社周辺
最終日は出雲大社へ。平成の大遷宮中。バスに乗った団体さんががーっと来て、がーっと去っていく。すぐに人ごみに疲れてしまい、さっさと出雲そばランチへ。ガイドブックに載っていた「田中屋」で、とろろぶっかけそばを食べる。
…これがびっくりするほど「うまい!」。そしてカップに入って出てきたそば湯がすごく濃厚でありました。
その後、閑散さを求めて稲佐の浜へ。旧暦10月の神在月に、全国の八百万の神々が上陸する浜だそうで、そんなにぎやかな絵を想像してみる。浜にある弁天島は昔は沖にあったそうです。

それにしても、冬のすっきりしない天候の出雲の雲は印象的…。
海辺ののんびりした雰囲気がただよう住宅街を歩いて出雲大社に戻る途中、偶然見つけた「手銭記念館」に入る。かつては酒蔵だったという、うすぐらくひんやりとした空気の第二展示室には手銭(てぜん)家の所有する出雲の工芸品が多数展示されていました。静かでおすすめ。
出雲大社からバスに乗り、出雲縁結び空港へ。東京へ戻る。
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コメント
>第二展示室の入り口に歴代漆壺斎の作品があったと思います。それが母の実家です。
そうなんですか。
しかし1年前のことなので、細かい記憶が…(汗)
投稿: rie | 2012.01.11 13:52
大社の蕎麦屋は「かねや」がおすすめ。手銭さん行かれましたか。第二展示室の入り口に歴代漆壺斎の作品があったと思います。それが母の実家です。
投稿: カシマ | 2012.01.09 01:19