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2014年9月

夏はぬる湯で。栃尾又温泉 自在館でプチ湯治

温泉は好きだけど、熱いお湯は苦手。
湯あたりも怖いから、あんまり長く入れない。
でも、せっかく温泉に来たら長くつかりたい。

そんなジレンマを解消できそうなのが「ぬる湯」でした。約36度のラジウム泉に2〜3時間もつかるのがおすすめという、新潟県魚沼市にある栃尾又温泉「自在館」。8月の下旬、2泊3日のプチ湯治プランで訪れました。

栃尾又温泉 自在館


◆片道1000円の「うおぬま直行便」

上越新幹線浦佐駅から宿の送迎があるのですが、今回往路は魚沼市が年に数会運行している「うおぬま直行便」を利用。なんと池袋→魚沼市の宿までのバスが1000円で、さらにちょっとした観光もついています。驚いたことに大型観光バスでした(お客は16人)。快適。


◆霊泉うえの湯としたの湯

16時ごろに宿に到着。
こじんまりとしたお部屋からは栃尾又温泉のシンボル「したの湯」の建物がよく見えました。

栃尾又温泉 自在館

窓を開けると、せせらぎ…というか、けっこうな川の流れの轟音が(夜中に目が覚めて、大雨が降っているのかと思うほど)。

「したの湯」は男性タイムだったので、まずは隣接する温泉センターっぽい建物の「うえの湯」に。タイル貼りで洗い場もあり、広々としています。10人くらいが入っていましたが、妙にしーんとしていてちょっと緊張感がただよいます。

あとで分かりましたが、この時間は「瞑想タイム」でおしゃべり禁止ということでした。気分的に落ち着かず、20分くらいで退散。

翌朝、朝ごはんの前に、桐で作られたという階段を下って「したの湯」へ。

栃尾又温泉 自在館

戸を開けると「満員御礼」といった混みよう。空いているスペースを見つけてじーっとしていると、どんどん人がいなくなって最後は1人に。…やっとほっとできた。

栃尾又温泉 自在館

お湯に映る緑。ちょっとだけ開いた窓の木枠には苔が…。目を閉じると、注がれるお湯の音。セミの声。山の温泉、しみじみしますねぇ。

ところで、この時点ではまだ、浴槽が深くて水圧が苦しいという感じだったのですが、何度か入って慣れるうちにいろいろと気づいたことが。


◆熱くも冷たくも感じない「不感温度」

うえの湯には寝湯ができるコーナーがあって、ぷかぷかと浮いていると水圧もあまり感じずにリラックスできました。栃尾又温泉は約36度の温泉が自噴しており、これは熱くも冷たくも感じない「不感温度」ということです。

頭とつま先のタイルに触れている部分は、はっきりとここにあると分かるのに、お湯に浮いている部分に意識を向けても、身体の輪郭が分からないという不思議な感覚。

それが気持ちよくもあり、なんとも不安な感じもしたのです。ちょっと熱めのあがり湯に入ると、戻ってきたー、という感じでとてもほっとしました。

そんなこんなで、私のぬる湯の最長記録は1時間。まだまだですね。


◆飲泉も効果あり!

温泉は飲むこともでき、ロビーの給水器やお部屋のポットでは冷たいお水(ちょっと金気がある感じ)、大浴場では注がれる源泉を手ですくって飲む。こちらは金気も感じず、まろやかで身体の内側にすっと浸透していく感じ。…飲泉もくせになりそう。

私の胃腸には効果てきめんで、初日はちょっとお腹が緩くなり、翌日は健やかに“快腸”でした。チェックアウトの際に、ペットボトルに詰めた温泉水をいただき、宿の女性スタッフにそう告げたら「あら、うらやましい…」と言われました。慣れとか個人差があるんでしょうね。

栃尾又温泉 自在館


◆朝ごはんに「ラジウム納豆」

朝ごはんは半分ビュッフェ形式。宿の名物という「ラジウム納豆」のとなりにはポン酢が置いてあって、聞くと「みなさんに評判いいんですよ」とのこと。

生まれてはじめて納豆にポン酢をかけていただく。酸っぱさで、納豆がちょっとさわやかになるなぁ。新潟はお米も豆もおいしい。

栃尾又温泉 自在館
栃尾又温泉 自在館

納豆のお話はこちらをどうぞ。
栃尾又温泉 自在館


◆のんびり散歩の後は貸切露天風呂「うけづの湯」

10時ごろ散歩に出発。目指すは、ほそど渓谷。地図は持っていたけど、川へ下る階段がわからず途中で引き返し、おとなりの大湯温泉まで歩く。栃尾又温泉は3軒の宿しかないのですが、こちらは大型旅館もあり、温泉街っぽい横丁もあったり。雨が降ってきたので、ユピオという立ち寄り温泉がある施設の売店でアイスコーヒーとおにぎりを買い、路線バスに乗って早々に宿に戻る。やがて大雨になった。

15時からは予約しておいた貸切露天風呂「うけづの湯」へ。いつもはうるさく感じがちなセミの声も、夏の露天風呂ムードを盛り上げるサウンドに聞こえてくるという不思議。露天風呂のお湯は、ちょっと温めてあります。あまりもステキなので、翌朝分も予約。

栃尾又温泉 自在館


◆連泊の夕食は「一汁三菜+1」

連泊の場合、どちらかの夕食は「一汁三菜+1」という軽めなものにすることもできます。濃い味付けのきんぴらがおいしい。ごはんが進んでしまいます(もちろん魚沼産)。メインのおかずは煮物で、全体のボリュームもほどよい感じ。2日ともこれでいいかもなぁ。

栃尾又温泉 自在館


* * *

さて、2泊もしたら、することがなくて飽きるかも、と思っていたのですが、何度も温泉に入ったり、散歩したり、洗濯したり(ドラム式のいい洗濯機がありました)、図書コーナーで本を読んだり、ご飯を食べたりと、案外やることはあるものです。

そうそう、すべて手書きの「自在館読本」も読み応えあります。
栃尾又温泉 自在館

日常から離れて、不思議なぬる湯で心もゆるゆるとなったのか、普段じっくりと考えないことも、いろいろと考えたり…。また来年の夏に、いやこの秋にでも、再び連泊で行きたいくらいです。

夕食どきのロビーは、キャンドルタイムでいい雰囲気でした。

栃尾又温泉 自在館

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