文化・芸術

STORY OF… カルティエ クリエイション~めぐり逢う美の記憶

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東京国立博物館の表慶館で行われている「STORY OF… カルティエ クリエイション~めぐり逢う美の記憶」を見に上野へ。

「宝飾品にはその一つ一つに歴史と物語があります」ということで、カルティエ作品のストーリーをコンセプトにしたこの展示、日仏交流150周年記念として、カルティエの約250点の宝飾品が、デザイナーの吉岡徳仁監修により紹介されているのものですが、実は失礼ながら「吉岡徳仁って誰?」状態でした。プロフィールをみて振り返ってみると、嫌みにならないシンプル&スタイリッシュな展示方法は隙がないというか、一貫した美意識が感じられて心地よかったです、

昼過ぎの東京国立博物館、阿修羅展は入場30分待ちなどという看板が出ていたが、表慶館の前はがらんとしていました。しかし中はけっこうな人がいたので、まずはいちばん手前の(いちばん混んでいると思われる)ルームAをスキップ。とにかく会場内が暗くて黒くて、なかなか目が慣れなくて、ダイアモンドはキランキランしているし、ちょっとふわふわとした気分をしばらく味わう。

表慶館をフルに利用したこの展示、さて、いちばん最初の部屋に戻ったら、さきほどより混雑しており(苦笑)。しかしルームAに展示されていた作品がいちばん印象にのこりました。ガーランドスタイルのティアラの精細さとか、スターが出ているサファイアのなんともいえない透明感を持ったブルーが…。ショーケースの前の行列は折り返して2列になってましたが、そこに並んでも真っ正面で見る価値はありました。作品とスタイリッシュな展示の両方が楽しめます。5/31まで。

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「存在の神秘 磯江毅遺作展」

「美術手帖」3月号、「アートファンのための超整理! 日本のアーティスト ガイド&マップ」に、諏訪敦が寄稿していて知った「存在の神秘 磯江毅遺作展」へ。東京美術倶楽部の「東美アートフェア春」の特別企画(今日まで)。

東京美術倶楽部って何? と調べたところ、

東京を中心に活動する有力美術商約500名によって組織された東京美術商協同組合と、その組合員が主な株主である株式会社東京美術倶楽部の総称であり、美術業界最大のグループです。

とのこと。そんなものがあるんですね。立派な建物でした。

寄稿文の中で「リアリズム絵画」という言葉が使われていますが、写真のようにリアルな絵画に、私は画家のマニアックな情熱というか、執念のようなものを感じてしまうのです。

最初はちょっと離れてみていたのですが、ふと近くに寄って見ると、寄って見れば見るほどリアルで精密。気を確かに持っていないと、あちら側の世界にすいこまれてしまいそうな感じ。どっちの世界がリアルなんだか分からなくなる感覚におちいってしまった…。

磯江毅は19歳で単身スペインに渡り、マドリードで30年間制作活動を続け、2007年に53歳で亡くなられたとのこと。寡作で、何年もかけて描いた絵を破棄してしまうこともあったとか。

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マイケル・ケンナ作品展と京橋散策

土曜日は雨なのかと思っていたのに、コートがいらないほどのぽかぽか陽気。だったら今日からでかけてしまえば良かった(個人的に3連休なもので)。

京橋のZEIT-FOTO SALONにマイケル・ケンナの作品展「モン・サン・ミッシェル」を見に行く。簡素で小さな四角い部屋にぐるっとオリジナルプリントが陳列されている。1点20万円より。ちょっと欲しいけどねぇ。カレンダーでがまんしておきます。

サロンで写真集を買おうと思っていたのだけれど「Japan」は紙が好みでなく、マットな紙で内容的にもかなり気に入った「Hokkaido」は、オリジナルプリント付き138000円のしかなかったのであきらめる。私が冬の北海道に行きたいのは、こんな雪の北海道をこの目で見てみたいからなのだ…。作品展は3/14まで。

サロンはブリジストン美術館の裏にある。美術館のカフェで食事しようと思っていたのに、サンドウィッチは売り切れとのことで、中央通りを有楽町方面へ歩く。国立近代美術館のフィルムセンターはここにあったのかーとか、明治屋のビルがクラシックでステキ、とか、コートを脱いで散歩していると「PEN STATION」という看板を発見。ペンステーションといえば、ペンシルバニア・ステーションの略だからPenn Sta.だよね、と思ったものの、PILOTの看板が目に入り「あ〜〜」と納得。

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場所の割には良心的なお値段で、アイスカフェラテといろんなハムとソーセージのサンドをいただく。カフェから2階のミュージアムへ。蒔絵の万年筆とかインクとか、歴代の製品などが展示されている。万年筆の修理受付もあったので、長年お気に入りのボールペンとシャープペンシルが1本になった「2+1」のキャップがないか聞いてみると、倉庫を探して持ってきてくれた。うれしい! 105円。数ヶ月前にキャップをなくしてしまい、シャープペンシルのノックができなくて苦労していたのです。微妙にサイズがゆるかったけど、テープを貼ってフィットさせました。今日はいい日だ。

再び中央通り。INAXブックストアに入り京都関係のガイドブックなどを買い、隣にギャラリーがあったので入ると、2階で「デザイン満開 九州列車の旅」なる展示が。JR九州の列車、かなりデザイン的に特殊なので驚いた。自転車を乗せられる「あそ」とか、天然木を使ったインテリアとか、独特のファブリックとか、ナチュラルとモダンがミックス。がぜん九州鉄道旅行がしたくなってきた。思わずブックレットを買ってしまいました。1575円。2/21まで。

もうひとつ。備長炭ショップのGinza Tanagokoroは、炭を生けたようなインテリアがステキだった。空気もキレイになりそう…。2階にはカフェ、地下にはカウンター8席の禁煙のバーがある。バーなのに禁煙。備長炭ということでちょっと納得です。

ということで、京橋〜日本橋あたり、もっと発掘してみようと思った一日でした。

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アンドリュー・ワイエス 創造への道程(みち)

アンドリュー・ワイエスを見に、Bunkamuraザ・ミュージアムへ。原宿駅から歩く。歩道橋の端っこに、黄色いいちょうの葉がたまっている。見上げると冬の午後の日差しに、いちょうの木が黄金色に輝いていました。

ワイエスといえば、「ヘルガ」と「クリスティーナの世界」(今回初めて絵の名前を知りました。そして、描かれた女性は絶望してふせっているのではなく、体が不自由で這って移動している姿で、ワイエスがそれにバイタリティを感じて描いたことも…)が有名ですが、今回行く気になったのはポスターなどにフィーチャーされている緻密な岩。ものすごくスケールの大きそうな絵なのですが、実物は思ったよりも小さな絵だった。

ところで、「クリスティーナの世界」完成版はない。素描や水彩画が何点か並んで、完成版は小さなパネル(本物はニューヨークのMoMAにある。貸してもらえなかったのか。円高だし、年末年始は9連休だし、ニューヨークまで見に行くのもいいかな…なんて)。ほかのいくつかの絵もそんな感じで「?」と思ってチケットを見たら、サブタイトルが「創造への道程(みち)」。本展は「…創作活動のプロセスに焦点をあてることで…」という趣旨でした。はあ、なるほど。ちょっと残念。

インタビューのビデオで「想像力を刺激するものを見つけたら、即座に描く」というようなことをおっしゃってました。91歳のいまでも毎日描いているそうです。見習わないと。

ワイエスは焦げ茶にブルーの配色がお気に入りなのだとか。私も好きです。23日まで。

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対決

日曜日は上野の国立東京博物館に「対決」を見に行く。かなりの人手にくらくら。屏風などは大きいので人越しにまあまあ見られますが、茶碗などの小さい作品は、人を押し分けて見ないと見えません。

後でまた来るか、法隆寺宝物館にあるカフェでランチでも、と行ったら長蛇の列。アジア館にあるレストランも同様。しょうがないので、こんなときのために持ち歩いているSoy Joyを本館地下の休憩エリアで食べました。もぐもぐ。

この日は庭園にあるお茶室の見学ツアーが目当てでして、整理券が配られる1時半の10分前に集合場所に行ったら、こちらも長蛇の列ですでに定員オーバー。しくしく。

割合静かな常設コーナーをゆっくり見て、再び「対決」へ。やっぱり混んでました。なんやかんや見たけど、展示会場の最後の作品、横山大観のシンプルかつダイナミックな「雲中富士図屏風」のインパクトが強すぎて、もうそれしか覚えてないって感じ。

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諏訪敦 絵画作品展「複眼リアリスト」

冷たい風が吹くなか、信濃町駅が最寄の佐藤美術館へ、諏訪敦 絵画作品展「複眼リアリスト」を見に行く。美術館だけど普通のオフィスビルで、エレベーター前に作られた簡素な受付でお金を払い5階へ。外階段を下りながら各フロアの展示を見るという、ちょっと変な感じ。

「超絶的描写能力」と書かれているように、まるで写真のようにリアルな人物画が並ぶ。女性の寝姿を描写したシリーズ「SLEEPERS」は、一般より募ったモデルの生活空間に作家が入り込んでのものとのこと。しわになったシーツと戯れるように裸で眠る女性たちは、いまにも寝返りをうちそうなリアル感もあるけれど、美しく冷たい非現実的な清潔感もある。無防備なようでいて、描かれることを意識をしているような。そんな相反する印象を受けた。諏訪敦の静謐な美の世界に、創作意欲を刺激された…。

わたしも描かれてみたい…。と思った女性は多いはず。

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冬の金沢:金沢21世紀美術館の“真っ黒”

金沢の目的のもうひとつは金沢21世紀美術館

Kanazawa: over there

兼六園のお隣の芝生の上に、まん丸のガラス張りの建物が乗っかったような感じ。真上からみた様子を線画にした美術館ロゴは佐藤卓氏のデザイン。そして丸いので「まるびぃ」という愛称もあるそうで。

無料・有料展示エリアがあって、初日は無料エリアをうろうろ。いくつかの小学校が合同で、生徒の作品展示会をやっていた。結構広い展示スペースに膨大な数の作品がぎゅうぎゅうに詰まっていてなんだかパワフル。いまの子どもって、図工の時間にこんなの作ってるのね。楽しそうでいいなー。

Marubi

真四角に切り取られた空を見上げるだけだけどハマってしまいそうな「タレルの部屋」、上から下から眺める水の動きが飽きない「レアンドロのプール」などの、有名な体験型の展示も無料エリアにあり(プールの“下から”は有料エリア)、しょっちゅう来られる近所の方々がうらやましい。

Pool

無造作におかれた椅子たちもアートに見えてくる。

Kanazawa: Untitled

有料エリアに「カプーアの部屋」というのがあって、なんの前知識もなく部屋に入ったところ、巨大な真っ黒にとりこまれそうになり、ぞわぞわとした恐怖を感じて、あわてて部屋を出た。「あれは何ですか! 動いてるんですか!?」と聞いても、笑みを浮かべてはっきりと教えてくれない学芸員さんに感心(自分で見て考えてみよう、感じてみようってことですか。だからここにも詳しくは書きません)。

あの真っ黒、いつか夢にでてきてうなされそうです。

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六本木界隈

白金高輪のこじんまりとしたフレンチレストランでランチに6000円も費やし(たまにはいいか)、地図を見たら1キロくらいの距離だったので、六本木ヒルズまで歩き、森美術館で「ル・コルビュジエ展」を見る。絵と模型多し。写真はほとんどなしで映像が多め。集合住宅を再現したものは体感ができてよかったけど、建築関係の美術展って見せ方が難しそう。今回の展示用に作られたCGによる建築物紹介ムービーがクール。なんともいえないテンポの動きとサティの音楽がビデオドラッグみたいでハマる。

今日の空は「青い空、白い雲」といった感じで爽快。でも、夏出戻りといった感じで蒸し暑く、おニューの靴で歩いたせいもあってけっこうぐったり。こちらはもう夕方の空。

Tokyo City View

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「崩壊感覚 The Sense of Collapse」

東京国立近代美術館のコレクションによる小企画「崩壊感覚 The Sense of Collapse」を見に行く。崩壊感覚というタイトルのつけかたが上手いよなぁ。タイトルで見に行きました。

精神崩壊したような抽象画などは納得しやすいし、廃墟、関東大震災後のスケッチ、阪神淡路大震災後の神戸の街の写真はまさに破壊、崩壊そのものなのだが、「自然と人工物のせめぎあい」とのサブタイトルがつけられた、うち捨てられた自動車が草に覆われて埋もれている様子を撮影した作品などは、自動車が自然に飲み込まれているようで、でも、自動車は土には還らないし…まさに果てしのないせめぎあい。単純な破壊、崩壊の方が、その先の再生が見えて救いようがある気がする。

じっくりと小冊子(これもセンスがいいんですよ)の解説を読みながら、この夏の暑さは崩壊感覚にあふれてるなぁと思う。どこか壊れてるんじゃないかと思いませんか?

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トプカプ宮殿と動物園

外に出るまでが「暑そうだなー」と、うだうだしてしまうけど、自転車で東京都美術館「トプカプ宮殿の至宝展」へ。目玉はオスマン帝国の王スルタンのターバン飾り。4×5センチくらいの色の濃いエメラルドが笑ってしまうほどの迫力。その上の、ルビーや、周辺のインドからとりよせたダイヤモンドや、巨大パールも。まあ、この手の大作りな豪奢さは、GWに見に行った東京江戸博物館ロシア皇帝の至宝展の方がすごかったけど。

華やかな衣装(保存状態良し)や、生活用品(ダイヤモンドで飾られたコーヒーを飲むときの小さいカップがステキ)を見ながら、この時代に住んでいたらどんな生活をしてたのかしら? とトリップしてみる。ハレムはまるで「大奥」の世界でついていけそうにないので(NHK「新日曜美術館」を見てたら、トプカプ宮殿って江戸城に似てたとか)、まあ、食事担当の女官あたりでいいか。

で、ついに禁断のひとり上野動物園撮影会。パンダはぴくりとも動かずに熟睡。ちょこまか動き回るレッサーパンダはぬいぐるみのようなかわいさ…。

ちょこまか系といえば、ミーアキャット。

Grey Miercat

さらに、プレーリードッグ(かわいい~。親子?)。

Prairie dogs

ぜんぜん、ちょこまかしてないけど、氷を独り占めするやまあらし(お腹こわすぞー)。

Yama-arashi on the Ice

ん~、すごい望遠レンズも欲しい…。生きてないのも、いろいろとかわいいのが。

Penguins (not alive)

びっくりするほど汗をかき、体重が1キロくらい減っていてこれまたびっくり。カラダに染みこんだ平日の冷房が抜けた感じで気持ちいい。今日はエアコンなしで寝る。

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ヴィンテージ・プリントの魅力「アンリ・カルティエ=ブレッソン 知られざる全貌」

台風だからちょっとはすいてるかも? と、期待を胸に、MOMATで行われている「アンリ・カルティエ=ブレッソン 知られざる全貌」へ。

他のフロアや工芸館はひっそりとしていましたが、ここだけは混んでる。一列に並んで壁伝いに歩きながら写真を見るなんて嫌なので、壁伝いな人々の後ろから、世界を旅したカルティエ=ブレッソンの写真を眺める。けっこうな点数があって、日本を撮影した写真数点が印象に残った。日本なんだけど、ワビサビともちょっと違う感じ。

不自然に壁で囲まれた小さなコーナーには「ヴィンテージ・プリント」の作品が展示されている。さっき見た作品と同じものが、と思ったら、撮影直後に本人が現像したものだそう。撮影当時の空気が伝わってくるかのようなモノクローム・プリントに急激に引き込まれてしまって、ここだけは丹念にぐるぐると観る。さっき見た大きなプリントでは特に何も感じなかったのに、小さいヴィンテージ・プリントで観てみるとぐっとくるものがあったり。

8月12日まで。お早めに。

そして、本日の私の“決定的瞬間”はこれ。アゲハチョウにちょっかい出す某小学校付近の猫。

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指の先までの違和感:「ashes and snow」

はじまる前から興味はあったのだけれど、目をつむった人間とヒョウの、美しいセピア色の写真に感じるこの違和感は何だろう…。おまけにネット上のレビューは賛否両論。さらに、これは何かの冗談なのか~!? と思うくらいの強烈なレビュー(?)を読んでしまって、さてどうしたものかと思っていたGregory Colbert「ashes and snow」。よく考えたら天王洲から東京テレポートは一駅なので、仕事帰りにふらっと。そういえば、日曜日で終わりではないですか。

実は、会場となっているノマディック美術館の方にかなり興味が。152個の貨物コンテナが、市松模様状に組み立てられている様が壮観な、移動式の美術館。かっこいい…。「2005年の3月にニューヨークにはじめて登場」したとのことで、ちょうどそのころ遊びに行っていて、見たような記憶があるので、心のどこかにひっかかっていたのかも。

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和紙に焼き付けたたという巨大な写真の間を通り、突き当たりにはスクリーンが。力が抜けてリラックスしたオランウータンの動きとは対照的に、登場する人間は、指の先まで密な演技をしている。写真もそう。この人間の作為さがわたしの感じる違和感だった。動物と同じく、自然な動きにしないんだろうと。

さらに大きなスクリーンでは1時間のムービー。大きさや高さが異なる円筒が置いてあって、適当に座って途中から観る。大人の象とくらべると、けっこう激しく動く子象と女性のダンスに、何か制御しきれない緊迫感を感じ、「あ、これは舞踏なんだ!」と思ったら、いままでの違和感がふっと消えた。泥水の中で繰り広げられる象と人間のダンス。くじらと人間の水中ダンス。

あと、大河で4頭の像が同時に立ち上がるシーンにはっとした。動物にも演技つけてるのかなぁ。

ただ、目をつむったり、身体をまるめて眠る人間と動物の組み合わせは、消化できず。ただ、この違和感、無作為と作為のからみあいこそがテーマなのかも、と勝手に思うことにした。

ムービーは3本すべて見たけれど、1時間でも飽きさせない濃厚さ。入場料1900円納得です。
ということで、わたしは「賛」。

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「安藤忠雄 2006年の現場 悪戦苦闘」

「安藤忠雄 2006年の現場 悪戦苦闘」に行ってきました。混んでるなー、なにやら人が一か所に集まっている? と思ったら、関西弁バリバリのご本人のトークショーがはじまった。タイミングの悪い(?)時に来たか。見たいところに人がいっぱい立っていて見られない。せっかくなので姿は見えないけどお話を聞く。

この展覧会のポスターやチケットなどのイメージになっている、整然と組まれた鉄筋に惹かれてやってきたわけですが、東京ミッドタウンに建てられた、21_21 DESIGN SIGHTの建築現場の写真がいいのですよ。鉄筋や鉄骨と職人さんが写っているのですが、何か別の意思を感じさせるというか。撮影者は鉄筋、鉄骨好きに違いない。

鉄筋はきちんと精密に組むことが要求されるが、最終的にはコンクリートが流し込まれて見えなくなってしまう。会場には、わざわざ組んだ鉄筋が展示してあった。

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せっかくの平日休みなのに雨続きで…。

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「ヴァン クリーフ&アーペル100年 永遠の煌めき展」

21日からはじまった池袋西武の「ヴァン クリーフ&アーペル100年 永遠の煌めき展」。30日までで、油断していると終わってしまいそうなので初日に行ってきました。祝日で初日ということもあってか、結構な人で、ベルトコンベアー方式で人間が並んで順番に見ないと、全部見られないような感じ。おとなしく並びましたよ。

照明のせいか(?)ルビーやサファイアのミステリーセッティングは、意外とぐっと来るものがなく…。頭がペアシェイプのダイヤ(だったかな?)の妖精などが印象に残っています。けっこう点数もあって、存在感のある大きな作品が多く、なかなかの見ごたえがあり。

私がVC&Aを知ったのは、林真理子の婚約のときだったか。エンゲージリングがそうだった記憶が。

あと、西武百貨店のクラブ・オンカードを提示すると、入場料800円が無料になったり割引があったりするのですが、そのシステムが複雑なのか、説明する係員もわかっていないようでした。

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佐藤卓展「日常のデザイン」

土曜日の大雨の中、水戸芸術館の佐藤卓展「日常のデザイン」を見に行く。上野から特急で約1時間。意外と水戸って近かったのね。

JRだと常磐線の特急で片道4220円は高いなーと思っていろいろ調べたところ、バスだとツインチケットで往復3500円などという超お得プライスも知ってしまったのだけれど、バスだと片道2時間かかるから日帰りはつらいし、天気悪いし…ということで、結局、みどりの窓口で教えてもらったちょっとおトクな「ひたち往復きっぷ」(7000円)を使い、がらがらの特急指定席で往復してきた。

佐藤卓は「明治おいしい牛乳」「ロッテ キシリトールガム」などで知られるグラフィックデザイナー。「これまでの活動のほぼすべて」が今回展示されているそう。

「デザインの部屋」にはいままでに携わった商品が解説とともに展示されていて、発注されたいきさつとか、どんなコンセプトでデザインしたかなどいう話はもとより、先を見越して提案した案が受け入れられなくて自分の力なさを反省したり、デザインリニューアルしたのに、担当者が変わってすべてひっくり返ってしまったりという社内事情とか、商品開発&デザインのお仕事が、デザイナーの視点で気ままに語られているのがおもしろい。

「デザインの解剖室」ではキシリトールガムのロゴから包装紙、ガムの材料などまで、ひとつずつこと細かく解説してくれている。ロゴは真上から見た奥歯がモチーフになっているそうです。奥歯がきらーんと光っているようにも見えます。

あと、ガムはコンビニでは横置きだけど、駅売店では縦置きなので、どっちでも違和感のないデザインにするとか、言われてみると「なるほどねー」なのだが、自分はいつもそこまで深く考えてで仕事したり、ものを作ったりできてるかな? と考えてしまった(もちろんできてない…)。

見てる&読んでるばっかりだったので、触ったりできるものがあるといいのにな、と思った。デザインって目に見えるものだけではなくて、手触りとか、使い勝手とかすべて含んだものなのだし。

* * *

水戸ということで、夕食は納豆。おみやげも納豆! 商品開発プロジェクトにかかわったという「チョコ納豆」は試食してみたけど、食べている最中に「いつ納豆風味が押し寄せるのか…」などといろいろ考えて眉間にしわがよってしまいダメだった。

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「ビル・ヴィオラ:はつゆめ」

森美術館で「ビル・ヴィオラ:はつゆめ」を観た。「ヴィデオ・アートの第一人者」ということで、作品の多くはもどかしいほどのスローモーションでディスプレイ上で展開される。たとえば、不安や驚きなど、ふとよぎる一瞬の感情を何十倍の時間に延ばして見せてみたり。

静かなスローモーションの映像の中に、強調された動きを見つけてはっとする。なんていうと小難しそうだけど、アートは笑いながら観るというのが最近のモットーなので「これで上から水が落ちてきて、さらにたらいが落っこちてきたらコントだよね(観た人しかわからないですが)」と、しょうもないつっこみを入れながら堪能させていただきました。

アーティスト本人は子どものころに川でおぼれて、そのときに見た映像が美しかった、と出口においてあった雑誌のインタビュー記事に書いてあった。どおりで、水の映像が多いはずだ。ひとことで言ってしまうと幻想的なので、蒸し暑い夏場に冷房を効かして観るとよりいいかもと思った。

で、帰り道、そういえば、どこに「はつゆめ」があったんだ? と思ったら、それは閉館後の特別上映でしか観られないと、ちらしに書いてあった。タイトルにもなっているのに、それってちょっとひどくないですか?

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十二羽の鷹

先日、東京国立近代美術館工芸館の「所蔵作品展 近代工芸の百年」を見に行ってきた。目的は、学校でジュエリー史を教えてくださっているY先生が「おまえら見とけよ~」などと言っていた鈴木長吉の《十二羽の鷹》。青銅、金、銀、赤銅などなど、いろいろな金属が使われているので、一度に比較などして見るのにいい、という話だったんですが、どの鷹がどの金属なのか解説がないので「?」でした。

まあ、どんな素材で作られているかを見るよりも、この金属で作られた鷹の躍動感とかディティールに感心するほうが、まっとうな鑑賞方法なのかな。いまにも、ぎろっと眼が動き、するどい爪で襲われそう。

しかし、最初の展示がこの作品で、その後も「これ、どうやって作るのかな~」とか「この素材は何だろう?」とか、そういうのばっかり気になってしまった(笑)。

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東京の夜景と「ジョージ ジェンセンの100年展」

昨日の夜、六本木ヒルズの52階で行なわれている「ジョージ ジェンセンの100年展」を見に行ってきた。どう考えても1500円は高いよな〜と思っていたんだけど、森美術館って展望台へ行くチケットで入れることがわかり、だったら行ってみようかしら? という気になった。

その展望台へ行くエレベータの中、パンフレットを見ていると、写真の空の色がどんどん変わっていく!? 上へ行くにつれ、エレベータ内のうす暗い照明がどんどん明るくなっていく仕掛けなのであった。夜なんだけど、空にあがっていく感じでおもしろい。

「ジョージ ジェンセンの100年展」は展示会場を出たところで上映していたビデオに釘付け。製作風景で、巨大な銀のトレイをなますのに、剣山みたいなところに置いてガスバーナーの火をあてるのだが、あててるうちに剣山部分からも火が出てくる! これで下からもまんべんなくなまされるわけなのね〜。

(ちなみに、銀を赤くなるまで火をあてる(なます)とやわらかくなって加工がしやすくなる。叩いたりするうちにまた硬くなっていく)

曲線の美しいジャグも最初は一枚の銀の板。そして、作品のひとつひとつにストーリーがある…。やっぱりいいものを見ると創作意欲がかき立てられるものですね。

それはさておき、東京の夜景を360度見ているうちに、ビルなどがぎっしり詰まった果てしなさと、高さにちょっと目まいが(高所恐怖症なもので)。

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