文化・芸術

STORY OF… カルティエ クリエイション~めぐり逢う美の記憶

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東京国立博物館の表慶館で行われている「STORY OF… カルティエ クリエイション~めぐり逢う美の記憶」を見に上野へ。

「宝飾品にはその一つ一つに歴史と物語があります」ということで、カルティエ作品のストーリーをコンセプトにしたこの展示、日仏交流150周年記念として、カルティエの約250点の宝飾品が、デザイナーの吉岡徳仁監修により紹介されているのものですが、実は失礼ながら「吉岡徳仁って誰?」状態でした。プロフィールをみて振り返ってみると、嫌みにならないシンプル&スタイリッシュな展示方法は隙がないというか、一貫した美意識が感じられて心地よかったです、

昼過ぎの東京国立博物館、阿修羅展は入場30分待ちなどという看板が出ていたが、表慶館の前はがらんとしていました。しかし中はけっこうな人がいたので、まずはいちばん手前の(いちばん混んでいると思われる)ルームAをスキップ。とにかく会場内が暗くて黒くて、なかなか目が慣れなくて、ダイアモンドはキランキランしているし、ちょっとふわふわとした気分をしばらく味わう。

表慶館をフルに利用したこの展示、さて、いちばん最初の部屋に戻ったら、さきほどより混雑しており(苦笑)。しかしルームAに展示されていた作品がいちばん印象にのこりました。ガーランドスタイルのティアラの精細さとか、スターが出ているサファイアのなんともいえない透明感を持ったブルーが…。ショーケースの前の行列は折り返して2列になってましたが、そこに並んでも真っ正面で見る価値はありました。作品とスタイリッシュな展示の両方が楽しめます。5/31まで。

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「存在の神秘 磯江毅遺作展」

「美術手帖」3月号、「アートファンのための超整理! 日本のアーティスト ガイド&マップ」に、諏訪敦が寄稿していて知った「存在の神秘 磯江毅遺作展」へ。東京美術倶楽部の「東美アートフェア春」の特別企画(今日まで)。

東京美術倶楽部って何? と調べたところ、

東京を中心に活動する有力美術商約500名によって組織された東京美術商協同組合と、その組合員が主な株主である株式会社東京美術倶楽部の総称であり、美術業界最大のグループです。

とのこと。そんなものがあるんですね。立派な建物でした。

寄稿文の中で「リアリズム絵画」という言葉が使われていますが、写真のようにリアルな絵画に、私は画家のマニアックな情熱というか、執念のようなものを感じてしまうのです。

最初はちょっと離れてみていたのですが、ふと近くに寄って見ると、寄って見れば見るほどリアルで精密。気を確かに持っていないと、あちら側の世界にすいこまれてしまいそうな感じ。どっちの世界がリアルなんだか分からなくなる感覚におちいってしまった…。

磯江毅は19歳で単身スペインに渡り、マドリードで30年間制作活動を続け、2007年に53歳で亡くなられたとのこと。寡作で、何年もかけて描いた絵を破棄してしまうこともあったとか。

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マイケル・ケンナ作品展と京橋散策

土曜日は雨なのかと思っていたのに、コートがいらないほどのぽかぽか陽気。だったら今日からでかけてしまえば良かった(個人的に3連休なもので)。

京橋のZEIT-FOTO SALONにマイケル・ケンナの作品展「モン・サン・ミッシェル」を見に行く。簡素で小さな四角い部屋にぐるっとオリジナルプリントが陳列されている。1点20万円より。ちょっと欲しいけどねぇ。カレンダーでがまんしておきます。

サロンで写真集を買おうと思っていたのだけれど「Japan」は紙が好みでなく、マットな紙で内容的にもかなり気に入った「Hokkaido」は、オリジナルプリント付き138000円のしかなかったのであきらめる。私が冬の北海道に行きたいのは、こんな雪の北海道をこの目で見てみたいからなのだ…。作品展は3/14まで。

サロンはブリジストン美術館の裏にある。美術館のカフェで食事しようと思っていたのに、サンドウィッチは売り切れとのことで、中央通りを有楽町方面へ歩く。国立近代美術館のフィルムセンターはここにあったのかーとか、明治屋のビルがクラシックでステキ、とか、コートを脱いで散歩していると「PEN STATION」という看板を発見。ペンステーションといえば、ペンシルバニア・ステーションの略だからPenn Sta.だよね、と思ったものの、PILOTの看板が目に入り「あ〜〜」と納得。

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場所の割には良心的なお値段で、アイスカフェラテといろんなハムとソーセージのサンドをいただく。カフェから2階のミュージアムへ。蒔絵の万年筆とかインクとか、歴代の製品などが展示されている。万年筆の修理受付もあったので、長年お気に入りのボールペンとシャープペンシルが1本になった「2+1」のキャップがないか聞いてみると、倉庫を探して持ってきてくれた。うれしい! 105円。数ヶ月前にキャップをなくしてしまい、シャープペンシルのノックができなくて苦労していたのです。微妙にサイズがゆるかったけど、テープを貼ってフィットさせました。今日はいい日だ。

再び中央通り。INAXブックストアに入り京都関係のガイドブックなどを買い、隣にギャラリーがあったので入ると、2階で「デザイン満開 九州列車の旅」なる展示が。JR九州の列車、かなりデザイン的に特殊なので驚いた。自転車を乗せられる「あそ」とか、天然木を使ったインテリアとか、独特のファブリックとか、ナチュラルとモダンがミックス。がぜん九州鉄道旅行がしたくなってきた。思わずブックレットを買ってしまいました。1575円。2/21まで。

もうひとつ。備長炭ショップのGinza Tanagokoroは、炭を生けたようなインテリアがステキだった。空気もキレイになりそう…。2階にはカフェ、地下にはカウンター8席の禁煙のバーがある。バーなのに禁煙。備長炭ということでちょっと納得です。

ということで、京橋〜日本橋あたり、もっと発掘してみようと思った一日でした。

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アンドリュー・ワイエス 創造への道程(みち)

アンドリュー・ワイエスを見に、Bunkamuraザ・ミュージアムへ。原宿駅から歩く。歩道橋の端っこに、黄色いいちょうの葉がたまっている。見上げると冬の午後の日差しに、いちょうの木が黄金色に輝いていました。

ワイエスといえば、「ヘルガ」と「クリスティーナの世界」(今回初めて絵の名前を知りました。そして、描かれた女性は絶望してふせっているのではなく、体が不自由で這って移動している姿で、ワイエスがそれにバイタリティを感じて描いたことも…)が有名ですが、今回行く気になったのはポスターなどにフィーチャーされている緻密な岩。ものすごくスケールの大きそうな絵なのですが、実物は思ったよりも小さな絵だった。

ところで、「クリスティーナの世界」完成版はない。素描や水彩画が何点か並んで、完成版は小さなパネル(本物はニューヨークのMoMAにある。貸してもらえなかったのか。円高だし、年末年始は9連休だし、ニューヨークまで見に行くのもいいかな…なんて)。ほかのいくつかの絵もそんな感じで「?」と思ってチケットを見たら、サブタイトルが「創造への道程(みち)」。本展は「…創作活動のプロセスに焦点をあてることで…」という趣旨でした。はあ、なるほど。ちょっと残念。

インタビューのビデオで「想像力を刺激するものを見つけたら、即座に描く」というようなことをおっしゃってました。91歳のいまでも毎日描いているそうです。見習わないと。

ワイエスは焦げ茶にブルーの配色がお気に入りなのだとか。私も好きです。23日まで。

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対決

日曜日は上野の国立東京博物館に「対決」を見に行く。かなりの人手にくらくら。屏風などは大きいので人越しにまあまあ見られますが、茶碗などの小さい作品は、人を押し分けて見ないと見えません。

後でまた来るか、法隆寺宝物館にあるカフェでランチでも、と行ったら長蛇の列。アジア館にあるレストランも同様。しょうがないので、こんなときのために持ち歩いているSoy Joyを本館地下の休憩エリアで食べました。もぐもぐ。

この日は庭園にあるお茶室の見学ツアーが目当てでして、整理券が配られる1時半の10分前に集合場所に行ったら、こちらも長蛇の列ですでに定員オーバー。しくしく。

割合静かな常設コーナーをゆっくり見て、再び「対決」へ。やっぱり混んでました。なんやかんや見たけど、展示会場の最後の作品、横山大観のシンプルかつダイナミックな「雲中富士図屏風」のインパクトが強すぎて、もうそれしか覚えてないって感じ。

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諏訪敦 絵画作品展「複眼リアリスト」

冷たい風が吹くなか、信濃町駅が最寄の佐藤美術館へ、諏訪敦 絵画作品展「複眼リアリスト」を見に行く。美術館だけど普通のオフィスビルで、エレベーター前に作られた簡素な受付でお金を払い5階へ。外階段を下りながら各フロアの展示を見るという、ちょっと変な感じ。

「超絶的描写能力」と書かれているように、まるで写真のようにリアルな人物画が並ぶ。女性の寝姿を描写したシリーズ「SLEEPERS」は、一般より募ったモデルの生活空間に作家が入り込んでのものとのこと。しわになったシーツと戯れるように裸で眠る女性たちは、いまにも寝返りをうちそうなリアル感もあるけれど、美しく冷たい非現実的な清潔感もある。無防備なようでいて、描かれることを意識をしているような。そんな相反する印象を受けた。諏訪敦の静謐な美の世界に、創作意欲を刺激された…。

わたしも描かれてみたい…。と思った女性は多いはず。

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冬の金沢:金沢21世紀美術館の“真っ黒”

金沢の目的のもうひとつは金沢21世紀美術館

Kanazawa: over there

兼六園のお隣の芝生の上に、まん丸のガラス張りの建物が乗っかったような感じ。真上からみた様子を線画にした美術館ロゴは佐藤卓氏のデザイン。そして丸いので「まるびぃ」という愛称もあるそうで。

無料・有料展示エリアがあって、初日は無料エリアをうろうろ。いくつかの小学校が合同で、生徒の作品展示会をやっていた。結構広い展示スペースに膨大な数の作品がぎゅうぎゅうに詰まっていてなんだかパワフル。いまの子どもって、図工の時間にこんなの作ってるのね。楽しそうでいいなー。

Marubi

真四角に切り取られた空を見上げるだけだけどハマってしまいそうな「タレルの部屋」、上から下から眺める水の動きが飽きない「レアンドロのプール」などの、有名な体験型の展示も無料エリアにあり(プールの“下から”は有料エリア)、しょっちゅう来られる近所の方々がうらやましい。

Pool

無造作におかれた椅子たちもアートに見えてくる。

Kanazawa: Untitled

有料エリアに「カプーアの部屋」というのがあって、なんの前知識もなく部屋に入ったところ、巨大な真っ黒にとりこまれそうになり、ぞわぞわとした恐怖を感じて、あわてて部屋を出た。「あれは何ですか! 動いてるんですか!?」と聞いても、笑みを浮かべてはっきりと教えてくれない学芸員さんに感心(自分で見て考えてみよう、感じてみようってことですか。だからここにも詳しくは書きません)。

あの真っ黒、いつか夢にでてきてうなされそうです。

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六本木界隈

白金高輪のこじんまりとしたフレンチレストランでランチに6000円も費やし(たまにはいいか)、地図を見たら1キロくらいの距離だったので、六本木ヒルズまで歩き、森美術館で「ル・コルビュジエ展」を見る。絵と模型多し。写真はほとんどなしで映像が多め。集合住宅を再現したものは体感ができてよかったけど、建築関係の美術展って見せ方が難しそう。今回の展示用に作られたCGによる建築物紹介ムービーがクール。なんともいえないテンポの動きとサティの音楽がビデオドラッグみたいでハマる。

今日の空は「青い空、白い雲」といった感じで爽快。でも、夏出戻りといった感じで蒸し暑く、おニューの靴で歩いたせいもあってけっこうぐったり。こちらはもう夕方の空。

Tokyo City View

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「崩壊感覚 The Sense of Collapse」

東京国立近代美術館のコレクションによる小企画「崩壊感覚 The Sense of Collapse」を見に行く。崩壊感覚というタイトルのつけかたが上手いよなぁ。タイトルで見に行きました。

精神崩壊したような抽象画などは納得しやすいし、廃墟、関東大震災後のスケッチ、阪神淡路大震災後の神戸の街の写真はまさに破壊、崩壊そのものなのだが、「自然と人工物のせめぎあい」とのサブタイトルがつけられた、うち捨てられた自動車が草に覆われて埋もれている様子を撮影した作品などは、自動車が自然に飲み込まれているようで、でも、自動車は土には還らないし…まさに果てしのないせめぎあい。単純な破壊、崩壊の方が、その先の再生が見えて救いようがある気がする。

じっくりと小冊子(これもセンスがいいんですよ)の解説を読みながら、この夏の暑さは崩壊感覚にあふれてるなぁと思う。どこか壊れてるんじゃないかと思いませんか?

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トプカプ宮殿と動物園

外に出るまでが「暑そうだなー」と、うだうだしてしまうけど、自転車で東京都美術館「トプカプ宮殿の至宝展」へ。目玉はオスマン帝国の王スルタンのターバン飾り。4×5センチくらいの色の濃いエメラルドが笑ってしまうほどの迫力。その上の、ルビーや、周辺のインドからとりよせたダイヤモンドや、巨大パールも。まあ、この手の大作りな豪奢さは、GWに見に行った東京江戸博物館ロシア皇帝の至宝展の方がすごかったけど。

華やかな衣装(保存状態良し)や、生活用品(ダイヤモンドで飾られたコーヒーを飲むときの小さいカップがステキ)を見ながら、この時代に住んでいたらどんな生活をしてたのかしら? とトリップしてみる。ハレムはまるで「大奥」の世界でついていけそうにないので(NHK「新日曜美術館」を見てたら、トプカプ宮殿って江戸城に似てたとか)、まあ、食事担当の女官あたりでいいか。

で、ついに禁断のひとり上野動物園撮影会。パンダはぴくりとも動かずに熟睡。ちょこまか動き回るレッサーパンダはぬいぐるみのようなかわいさ…。

ちょこまか系といえば、ミーアキャット。

Grey Miercat

さらに、プレーリードッグ(かわいい~。親子?)。

Prairie dogs

ぜんぜん、ちょこまかしてないけど、氷を独り占めするやまあらし(お腹こわすぞー)。

Yama-arashi on the Ice

ん~、すごい望遠レンズも欲しい…。生きてないのも、いろいろとかわいいのが。

Penguins (not alive)

びっくりするほど汗をかき、体重が1キロくらい減っていてこれまたびっくり。カラダに染みこんだ平日の冷房が抜けた感じで気持ちいい。今日はエアコンなしで寝る。

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